Balance Ball Practice Gone Wrong in the School Gym

放課後の楽しいひととき、学校の体育館で繰り広げられる、あいらとめいのバランスボール練習!のはずが、大混乱と笑いの渦に。男子をからかってイジったり、お決まりの意地悪女子とバチバチしたり...。

体育館でバランス騒動

バランスボール・チャレンジ開始

その日の午後、学校の体育館に一番に入ったのはアイラとメイでした。授業が早く終わったので、広く、がらんとした体育館は、二人を遊びに誘っているように見え、抗うにはあまりにも魅力的でした。

壁沿いには、たくさんのスポーツ用具が並んでいます。縄跳び。ヨガマット。フラフープ。そして、まさに中央に、大きなバランスボールが二つ置いてありました。光沢があり、丸くて鮮やかな青色で、体育館の照明の下で輝いているようです。

アイラは満面の笑みでそれを指差しました。

「ねえ、メイ、見て。バランスボールだよ」

メイは笑いました。「またその上に立とうとするの?前回、死にかかったの覚えてる?」

アイラは腰に手を当てました。「死にかかってないよ。ちょっとバランスを崩しただけ」

メイは首を振りました。「あなたはジャガイモみたいに転がったわよ」

アイラはニヤリとしました。「じゃあ、今日は転がらないもんね」

二人はボールを体育館の真ん中まで引きずり、並べて置き、大きく息を吸いました。

アイラが先に登りました。ぐらつく表面に、慎重に片足を乗せます。ボールが少し傾きました。彼女は両腕を広げて体勢を立て直し、顔には決意がみなぎっています。

メイもすぐに自分のボールに飛び乗りましたが、すぐにぐらつきました。

「キャー!待って、待って、待って!」メイはバタバタと手足を動かします。

アイラは笑いました。「ちゃんと体重をかけてよ。怯えた鶏みたいに見えるよ」

メイは頬を膨らませました。「すごく可愛い鶏だもん」

二人はゆっくりと押し上げ、完全にバランスボールの上に立ちました。ぐらつき、足元を立て直し、またぐらつき、そして静止します。

そうして、二人とも立ち上がることができました。

アイラは自信満々に両手を上げました。「ほらね?簡単じゃん」

メイは誇らしげにニッコリしました。「私たち、かっこよくない!?」

二人はバランスを取りました。揺れました。自分たちを引きずり下ろそうとする重力と戦います。弾む表面の上に立つ二人のスカートはわずかにひらめき、懸命に姿勢を保とうとしました。

ほんの数秒間、それは勝利のように感じられました。

しかし、その直後、重力が借金を取り返しにやって来ました。

アイラのボールは左にぐらつきました。メイのボールは右にぐらつきました。二人は互いに瞬きをしました。

「まずい」アイラはささやきました。

「まずいね」メイも繰り返しました。

ボールは二人の下から滑り落ちました。

アイラは後ろに転がり、

メイは前に転がりました。

そして、二人とも足を宙に投げ出した状態で、ドサッと柔らかい音を立てて床に着地しました。

短い沈黙の後——

「あはははは!」

二人のお腹が痛くなるほど、大声で笑い出しました。

アイラは脇腹を押さえました。「私の人生が目の前を駆け巡ったわ!」

メイは足をバタバタさせました。「私、カエルみたい!絶対カエルに見えるって!」

二人の笑い声が体育館に響き渡りました。

しかし、そこに二人だけではありませんでした。

男子たちのからかい開始

ちょうどその時、放課後の活動のために2A組の男子グループが体育館に入ってきました。床に大の字になっている二人を見て、彼らは立ち止まりました。

男子の中で一番声が大きいリクが、ニヤニヤと笑いました。

「おーーい!アイラ!メイ!サーカスの練習か?」

アイラはすぐに起き上がりました。「うるさい、リク」

リクはドラマチックに二人を指差しました。「スカートを履いてバランスボールをやるなんて、危ないって。超危険だよ

別の男子、ケンジはニヤリとして腕を組みました。「全部見えてたぞ

アイラの顔がカッと熱くなりました。「何を見たのよ?」

ケンジは悪気のないふりをして肩をすくめました。「さあね。全部だよ」

メイは顔を覆いました。「いやいやいやいやあ。どうして男の子ってこうなの?」

男子たちはさらに大きな声で笑いました。

アイラは立ち上がり、スカートのほこりを払いました。「あなたたち、本当にしつこい」

リクはオーバーに耳に手を当てました。「ちょっと、もう一回やってよ。良いアングルが見れなかったんだ」

アイラはフラフープを拾い上げ、彼に向かって投げつけました。

出てって!

男子たちは笑いながらそれをかわし、二人をからかうのを楽しんでいる様子でした。

悪役女子たちの登場

女子たちが、これで恥ずかしさが終わったと思ったちょうどその時、別のグループが体育館に入ってきました。

体育館の雰囲気は一瞬で変わりました。

レイナ、ミカ、サツキの三人が、足並みを揃えて入ってきました。彼女たちは学校中で「パーフェクト・トリオ」として知られています。背が高く、頭が良く、人気者で美人…ですが、最も重要なことは、他の誰かが注目を浴びていると、必ず不機嫌になるということです。

リーダーのレイナは髪を払い、目を細めました。

「アイラ、メイ。どうして幼稚園児みたいに床で転がってるのよ?」

ミカは腕を組みました。「恥ずかしくないの?体育館を汚してるわよ」

サツキはバランスボールを指差しました。「あなたたち、これに立ったの?しかもスカートを履いて?本気?」

アイラは大きなため息をつきました。「あなたたち三人が雰囲気をぶち壊さずに、私たちに楽しませてくれることはないの?」

レイナはニヤリとしました。「楽しい?バカげてるの間違いでしょ」

メイは、バランスボールを持ったまま一歩前に出ました。「ねえ、誰にも迷惑かけてないでしょ」

レイナは肩をすくめました。「私たちの目が傷つくわ」

先ほどまでいた男子たちは、急に背筋を伸ばし、静かにこの緊張を見守っていました。

アイラは拳を握りしめました。「ただバランスの練習をしてるだけよ。大したことじゃない」

ミカは顎をトントンと叩きました。「失敗の練習?」

サツキは笑いました。「彼女たち、床が振動するくらい激しく転んだのよ」

アイラは顔に熱が上がってくるのを感じました。半分は恥ずかしさ、半分は怒りです。

メイはささやきました。「アイラ…殴っちゃだめだよ

アイラはささやき返しました。「誰も殴るなんて言ってないでしょ?」

メイはため息をつきました。「あなたの顔に書いてあるわ」

レイナは一歩近づき、残酷な笑みを浮かべました。

「自分たちで恥をかくつもりなら、次は足を閉じなさいよ。みんな見えてたわよ」

男子たちが息を詰まらせました。

メイは真っ赤になりました。「もう、その話やめてくれない!?

アイラはゆっくりと息を吐き出しました。「わかった、レイナ。準備運動は済んだの?結構。もう私たちから離れて」

レイナは眉を上げました。「なんですって?」

アイラは無理に笑顔を作りました。「私たちは練習中なの。行って

レイナが反論しようと口を開いた瞬間、体育の先生である佐藤先生が突然体育館に入ってきました。

佐藤先生、騒動に気づく

「ここで何をしているんだ?」

全員が凍りつきました。

佐藤先生はクリップボードを手に歩いてきました。外の風で少し乱れた黒髪です。彼はいつも冷静で落ち着いた雰囲気を持っていますが…今、その目は群衆を睨んで細められていました。

アイラはささやきました。「しまった」

メイはささやき返しました。「普通を装って」

レイナはすぐに悪役から天使へと顔を変えました。「先生、私たちはただ体育館の確認をしていただけです」

佐藤先生はゆっくりと頷きました。「そうか。で、どうして人だかりができて、叫び声が上がっているんだ?」

沈黙。

佐藤先生はアイラとメイに目を向けました。「君たち二人。どうしてバランスボールが床に置いてあるんだ?」

アイラはごくりと唾を飲み込みました。「ええと…練習をしていました」

メイはささやきました。「楽しい練習です」

アイラは彼女を軽く肘で突きました。

佐藤先生は腕を組みました。「具体的に何を練習していたんだ?」

アイラは息を飲みました。

メイは再びささやきました。「本当のことを言って

アイラはささやき返しました。「本当のことはバカみたいだよ」

メイは「言いなさいって!」とヒステリックになりました。

アイラは大きなため息をつきました。「私たちは…その上に立とうとしていました」

佐藤先生はじっと見つめました。「バランスボールの上に」

「はい…」

「スカートを履いて」

アイラは体を縮めました。「はい…」

佐藤先生は額をつまみました。「アイラ…メイ…なぜだ?」

男子たちが笑い出しました。

佐藤先生は彼らを睨みつけました。「君たち男子。静かに」

一瞬で静まり返りました。

レイナは満足そうに、ニヤニヤと見つめています。

アイラは下を向きました。「ただ、試してみたかったんです…」

佐藤先生は深くため息をつきました。「私に言わずにスタントを続けたら、君たちは怪我をするぞ」

メイは手を挙げました。「先生…ええと…楽しかったです?」

アイラは頷きました。「すごく楽しかったです」

佐藤先生はこめかみを揉みました。「楽しかったことが問題じゃない」

彼は膝をついてバランスボールの一つを拾い上げました。

そして、アイラを見ました。

落ちただろう?」

アイラはゆっくりと頷きました。

みんなに見られただろう」

アイラはさらにゆっくりと頷きました。

佐藤先生はドラマチックに息を吸って、吐き出しました。

一方、レイナと彼女の悪役トリオは、まるでトロフィーを獲得したかのように、バックグラウンドでニヤリと笑っていました。

予想外の展開

しかし、その時、驚くべきことが起こりました。

佐藤先生はレイナに顔を向けました。

「そして君たち三人。どうしてここにいるんだ?」

レイナは瞬きをしました。「ええと…私たちは…」

ミカはささやきました。「私たちはただ—」

サツキはごくりと唾を飲み込みました。「通りすがりに?」

佐藤先生は眉を上げました。「体育館の中を通りすがり?」

レイナは硬直しました。「監督をしていました」

佐藤先生はゆっくりと首を横に振りました。

「君たち三人は、今月二度、他の生徒に迷惑をかけたとして報告を受けている」

悪役トリオは凍りつきました。

アイラとメイは口をあんぐり開けました。

佐藤先生はドアを指差しました。

君たちは退出しなさい。今すぐだ

レイナの顔は青ざめました。「先生、待って—」

今すぐ

パーフェクト・トリオは静かに、頭を下げて退室していきました。

アイラとメイは信じられない思いで見送りました。

アイラはささやきました。「今…先生が私たちを助けてくれたの?」

メイはささやきました。「声だけで彼女たちをぶっ飛ばしたみたい…すごい」

後ろで男子たちが鼻を鳴らしました。

佐藤先生はアイラに振り返りました。

「君たち二人。放課後、体育館の片付けをすること。それが罰だ」

アイラは素早く頷きました。「はい、先生」

メイは敬礼しました。「この国全体を掃除します」

佐藤先生は彼女を無表情で見つめました。

メイは腕を下ろしました。「ごめんなさい…調子に乗りました」

佐藤先生は再びため息をつきました。「次は怪我をしないようにな」

しかし、アイラは気づきました。

佐藤先生が背を向けた時、彼女はごくわずかな笑顔の兆候を捉えました。

そして、彼女の心臓は少しだけ跳ねました。

掃除当番とそれ以上の何か

放課後になり、体育館のドアが閉まりました。そこにはアイラとメイだけがいて、佐藤先生は少し離れた場所で書類仕事をして監督していました。

アイラはマットを隅に運びました。

メイはヨガブロックを積み上げました。

佐藤先生がある時、歩み寄ってきました。「アイラ、それ手伝おうか?」

アイラは首を振りました。「大丈夫です。私、力持ちなので」

メイはささやきました。「力持ちだけどドジだよね」

アイラは軽く彼女を蹴りました。

佐藤先生はそっと笑いました。「次にバランスの練習をしたい時は、先に私に声をかけなさい。安全に教えてあげるから」

アイラは頬を赤らめました。「はい…先生」

メイはアイラを肘でつつきました。「彼はあなたが好きなのよ」

アイラは「うるさい」とヒソヒソ言いました。

佐藤先生は首を傾げました。「何か言ったか?」

アイラは慌てました。「何でもありません!

メイは大声で笑いました。

作業が終わる頃には、体育館はきれいで静かになっていました。

アイラはバッグを掴みました。

佐藤先生が優しく微笑みながら彼女に近づきました。

「帰り道、気をつけるんだぞ。後で雨が降るかもしれないから」

アイラは頷きました。

メイはささやきました。「本当にあなたが好きなのよ」

アイラはささやき返しました。「メイ、誓ってあなたを投げ飛ばすわよ」

二人は笑いながら体育館を後にしました。

そして、アイラは先ほどバランスボールから落ちたことを誇りには思っていませんでしたが…

…この日の出来事がこんな結末になったことには、間違いなく満足していました。